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ワインと料理
肴とワインの相性(刺身)

肴とワイン

ワインと料理

国内を旅する時、なるべくなら土地の美味しい料理を食べたいので、旅館によく泊まります。旅の予算はそれほど潤沢ではなく、旅館の格や部屋の広さや、内装には多くを求めず、料理評価が高いことが第一条件。

神戸や明石に用事があれば、JRを舞子の駅で降りてエレベーターで明石海峡大橋まで昇りバスを拾うと、あっという間に淡路島。この島の周囲は流れが複雑で速い最高の漁場。明石の鯛や鳴門の鯛だけでなく、河豚も鱧もじゃこもワカメも何でもおいしい。民宿みたいな旅館に泊まっては、白ワインを持込み、新鮮な身の締まった魚の膳を堪能するプチ贅沢。

和食に合わせる白ワインといえば、オーストリアのグリュナーフェルトリーナーや、コニャック地方のシャランテが定番ですが、ボルドーの生産者ピヴァさんが造るアントレドゥーメール(セニャールドポミエ)はキレがあるだけでなく、深みを併せ持つ銘酒で、割烹旅館の料理には一押し。

この深みのおかげで、根菜との相性もきれいに決まり、お正月のお節料理ともマリアージュできます。そこでピヴァさんにお願いして、毎年干支ラベルのワインも少量生産してもらっています。

また、旅館でBYOをするときには、予約の時に単に「ワインを持ち込みたい」と言うとお断りされるかもしれません。そんな時は「旅館の地酒の純米酒も楽しみたいし、美味しいマヴィのオーガニックワインなので、ぜひ料理との合わせを比べてみたい」と押して聞いてみましょう。
結構な確率でOKしてもらえますよ。

田村安

マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne

2024年ボジョレーヌーヴォー到着