コッレマーレ プロセッコ|新着のイタリア スパークリングワインを試す
前回のコッレマーレ ピノグリージョに続き、ムザラーニョさんの新着スパークリングのコッレマーレ プロセッコをリポートしよう。
プロセッコの色合いは金色がかっており、クリアで透き通った輝きがある。甘さはあるがキリッとドライで繊細。細かい泡がいつまでも続く。実に上品なスパークリングワインだ。
アペリティフとしての実力はコッレマーレ ピノグリージョ以上で、4月の現地訪問時にはヴェネツィア版タパスcichetti「チケッティ」と絶妙の相性を見せた。
コッレマーレ プロセッコと小エビのリングイーネを試す
軽やかな味わいなので、食中酒としては前菜が相当だろうと、パスタを用意してみた。
今日のパスタはリングイーネ。ツルッとした食感でオイルが染み込まないのがいい。
近所のメルカート(市場)で買った新鮮な小エビを、たっぷりのエクストラバージンオリーブオイルとニンニク数片を熱して放り込み、炒め、茹で上がったリングイーネに混ぜ合わせる。茹で塩加減は少し押し気味くらいがおすすめ。
調理時間は15分でおつりが来る程の手軽さなので、コッレマーレ プロセッコの待ち時間としては待ち遠しくはないだろうし、オードブルからそのままプロセッコのグラスを続けながら料理するのもいい。
軽やかなプロセッコはエビの香ばしさを削ぐことなく、エクストラバージンオリーブオイルの味わいと調和して美味しい。
コッレマーレ プロセッコとピザを試す
もっとお手軽なのがピザだ。
マンションの向かいのピッツェリアで生ハムとキノコのピザを買ってきた。この店は生地が薄くてパリッとしているのが売りだ。
この薄いピザ生地は食べ盛りの若者たちには賛否両論あるようだが、コッレマーレ プロセッコと合わせてつまむには絶妙にいい。生ハムの脂もきれいに流してくれるし、モッツァレラチーズも溶け込む。
プロセッコにはクリスピーな薄いピザ生地をおすすめする。分厚いと食べ応えがあるが、もっさりとしてお洒落さに欠け、このプロセッコのキレを削ぐ。
ピザとでもいつまでもグラスを放したくない、ガッツリ食べたくない時はこのプロセッコがいい。これも我が家のセラーに常備することに決めた。
田村安
マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne