ボジョレーヌーヴォーのオールドヴィンテージ?!
今年もボジョレー ヌーヴォーが到着した
コロナ禍で国際線旅客機の便が大幅に減っているので、貨物の枠も厳しく気を揉んだが、先週羽田に到着、昨日浦和の倉庫に無事搬入された。シュブランさんのボジョレー ヌーヴォーとランポンさんのボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォーを18日の解禁日にお届けできるように、スタッフ達が梱包作業を行っている。
11月18日(木)はボジョレー ヌーヴォーの解禁日。ワイン屋にとっては新年を迎えるようなものだ。
コロナ禍のため、昨年に続き今年もマヴィの解禁パーティーを開催できないのは、非常に残念だ。もちろん、オンラインの解禁イベントを開催して、全国のお客様に参加してもらえるようになったし、フランスから生産者のシュブランさんやボアソー先生も出席してくれるのは嬉しい。無料で参加していただけるイベントなので、ぜひ多くのみなさんと一緒に乾杯をしたいが、限界がある。「ボジョレーヌーヴォーの垂直テイスティング」ができないのだ。
ボジョレーヌーヴォーを熟成させる
例年のマヴィ赤坂本店のボジョレーヌーヴォー解禁パーティーでは「ボジョレーヌーヴォーの垂直テイスティング」が目玉イベントだった。垂直テイスティングというのは、同じ生産者のワインをヴィンテージ違いで飲み較べてみることだが、「新酒」であるヌーヴォーを飲み較べるというのはなかなか無い。
そもそものきっかけは、マヴィ開業当初にボジョレーに初代のボジョレー生産者のドアットさんを訪ねた際に、前年のボジョレーヌーヴォーが残っていて、それを飲ませてもらったところ、あまりの美味しさに驚いたことだ。熟成感があり、新酒よりもよかった。その頃は何も知らなかったので、ドアットさんに「ボジョレーヌーヴォーは熟成できるのか?」と質問したら、「ボジョレーヌーヴォーでも、伝統製法の『マセラシオン セミ カルボニック』の物ならば熟成する。」との答えが戻って来た。
一般に売られるボジョレーヌーヴォーのほとんどは促成製法の『マセラシオン カルボニック』や超促成製法の『マセラシオン ア ショー』で造られている。これらのボジョレーヌーヴォーは熟成できない。
この製法の違いについては「【特別公開】オーガニックワイン講座ボジョレー地方編」に書いたので、そちらを参照して欲しい。
赤ワインが熟成するために何年もかかるのは、タンニンがたくさん存在するためワインの変化を遅らせているからだろう。ボジョレーヌーヴォーは赤ワインだが、その特殊な製法のためタンニンが極めて少なく、ワインの変化速度が速くなる。そのためブルゴーニュワインなら2~3年かかる熟成状態に、1年で到達できてしまう。もちろんポテンシャルはブルゴーニュの偉大なワインとは比べられないが、味わいはそれに近い!
そして数年熟成させると、ブルゴーニュの古酒の領域に近づく。これは十分楽しめる。しかもかなりリーズナブルに!
ボジョレーヌーヴォーの垂直テイスティング
同じ畑のワインでも、毎年の気候の違いでずいぶん違った性格に仕上がるので、これを比べるのも面白いから、社内でボジョレーヌーヴォーの垂直テイスティングを始めたところ、一緒に愉しみたいというお客様が集まり、目玉イベントになった訳だ。
その後ドアットさんが廃業して、シュブランさんとランポンさんがヌーヴォーを造ってくれるようになったが、垂直テイスティングイベントは続けて来た。しかしコロナ禍で、昨年も今年も赤坂店でのイベント開催ができないので、秘蔵のオールドヴィンテージのボジョレーヌーヴォーをお分けすることにした。
元々イベント用なので本数が少なく、超限定本数となる。
ボジョレーヌーヴォーの古酒で、ぜひ熟成したオールドヴィンテージワインの世界をお手軽に楽しみいただきたい。
シュブラン家のヴィンテージボジョレー
- ボジョレーヌーヴォー2014 赤
- ボジョレーヌーヴォー2016 赤
- ボジョレーヌーヴォー2017 赤
- ボジョレーヌーヴォー2018 赤
ランポン家のヴィンテージボジョレー
- ボジョレーヴィラージュヌーヴォー 2014 赤
- ボジョレーヴィラージュヌーヴォー 2016 赤
- ボジョレーヴィラージュヌーヴォー 2017 赤
ヴィンテージワインとは何か?どう楽しむのか?などは、こちらの記事をご覧ください。
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