フランスオーガニックワイン生産者訪問3
カバニス家でアットホームな昼食をいただいた後、エクサンプロヴァンス郊外のドウェルさんを訪ねます。130km程の運転、ほとんど高速道路なので楽なもの。
エクサンプロヴァンスに近づくと切り立った岩山が正面に現われます。サントヴィクトワール山です。アルプスがローヌ川にぶつかって終る西端で、セザンヌがいろいろな角度から描いて有名な山で、ちょうど広重の富士山みたいなものです。
高速道路はこの山の南を回りこむのですが、すると山容が変わってまるで屏風のような岩壁になります。ドウェルさんの住むプリエール村はこの屏風の南の丘陵で、いつもからりと晴れる最高の立地で、紀元前からワイン産地として有名。
サントヴィクトワール山
到着するとお決まりの畑訪問。といっても家の周りはぐるり全部ぶどう畑なので、ただ散策という感じですけど。広々と見晴らしのいい畑の上にはサントヴィクトワールが聳え、太陽の位置次第で色合いを変えてくれる、まさに印象派の光の芸術そのものが自然のままにあるのですから最高の散策。いったいこの景色は幾らの価格がつくんだろうなどと、溜め息がでるほどです。
2008年のドウェル家の収穫は水不足で大幅に減少、なんと平年の40%減!
これではマヴィの主力商品のVPヴァールの確保が難しくなりそうで、頭を抱えてしまいます。好調な通信販売と赤坂店に札幌店や福岡店が加わって、そうでなくても足りなくなりそうだというのに、「僕は毎晩アランのロゼで豆腐食べているんだから困る、何とかして!」と無理なお願いをしてみたら、贅沢にもコートドプロヴァンス用のワインを一部回してみようということになり、ホッと一安心。
ドウェル家の広い心地よい居間で、VPヴァールやコートドプロヴァンスの新酒を試飲して、例年通りのおいしさを確認してお仕事は終了。あとは沈み行く夕陽を眺めながらたっぷりの野菜やらパテやらハムやらソーセージやらラタトゥーユやらなど、食べきれないほどのつまみをワインの相性を確めながら楽しむだけ…
剪定作業
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