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マヴィ史

マヴィ設立以来のこと18

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オーガニック大学を創ろう!2

これは一人ではとても出来ません。そして私にはお金もありません。でも誰かが言い出さなければ始まりません。これをロハスの第一人者のひとりで、日本初のCO2排出権プロバイダーとして脚光を集めるジーコンシャスの井手社長に相談したところ、彼もこの必要を感じていたということで、ぜひ一緒にやりましょうと言ってくれました。日本有機農業研究会の安田理事にお話ししたら、彼女も大賛成!

これまでオーガニック、有機、ロハス、スローなどという分野の人たちの間には相互理解がほとんどなかったように思います。これは有機農業という中に左翼運動や宗教活動の影響が大きく、さらに流通の分野では「提携」と呼ばれる、市場での消費者囲い込みなどがあったために、情報を隠蔽しがちな体質も見受けられたようです。同様なことは70年代までのヨーロッパでも見受けられましたが、80年代からは政府がオーガニック認証に関与するようになり、オーガニックに対する政府の支援や国公立大学によるオーガニック研究も進展して、90年代以降のオーガニック大発展時代を迎えました。今や、EU主要国政府はオーガニック農地面積を増大させる方針を決め、成長数字目標も公表しています。今日、国際食糧危機で穀物価格が急騰し、このEUの方針が正しかったことは明白になりました。

先進国中、食糧自給率最下位、化学肥料と農薬に依存しきった日本農業を何とかしなければ、必ず大変な危機が見舞うことでしょう。かつて幕末から明治にかけて、日本を救うために維新を行って、その思想と技術体系を打ち立てようと大学を設立しました。同様に、これからやって来る危機に対処するためには、過去のしがらみを捨て去り、ヨーロッパで成功している持続可能な農業と社会を目指す政策の柱となっている、「オーガニックというライフスタイル」を研究する以外ないはずなのです。 私は農地の証券化を提唱しています。持続可能な農業を行い、食糧生産を安定させるには、農地に環境権を設定して証券化し、これを都会の住民が購入することで、国民全体で支える農業への転換をすることが最も近道なのだという仮説を立てて、その実現を目指して活動をしてきました。こんなことはマヴィのような、零細なオーガニックワインインポーターの社長がうつつを抜かすことではなく、もっと本業に注力すべしと叱られることもよくありますが、私はやめるつもりはありません。自分らしく生きることが出来ないならば、オーガニックを説く資格が無くなってしまいます。

この種々のプロジェクトに協力していただける人を大募集していますので、ご興味をお持ちの方はぜひ連絡ください。

マヴィ設立以来のことの連載はこれで終わりとさせていただきます。散漫な乱文にお付き合いくださった読者のみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。

また次へ向けていろんな活動を続けていきます。ご声援よろしくお願いいたします。

マヴィ株式会社
代表取締役 田村 安

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