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生産者レポート

2022年の熱波レポート

2022年の欧州では6月から気温が急上昇し熱波が訪れています。7月にはスペインやフランスで熱波の影響による山火事も発生し、ボルドーのラビュゾン家では煙の影響で一時避難指示も出たそうです。

他の生産者さんたちも対応に追われているようです。現地からのレポートをまとめました。

最新情報のある順に並んでいます。

【イタリア・トスカーナ】モレッティ家

今日は、ぶどうの木の樹齢による乾燥への耐性についてご紹介します。

樹齢の高い木は地中深くまで根を張っているので表面の土が乾燥しても耐えられますが、若い木はまだ根が浅く深いところの水分を吸収することが難しいため乾燥の影響を受けやすくなります。

10年と3年のぶどうの木をそれぞれ撮影したので確認してみてください。

(2022.8.3)

熱波の影響もあり、もう長い間雨が降っていません。
幸い私たちの畑はビオディナミ農法のおかげで土壌に腐葉土が豊富で、今のところ干ばつの心配はありません。
現時点では畑の状態はとても良く、これから雨が降ってくれれば良いヴィンテージになるでしょう。
出来るだけ早く日本に行けるようになることを祈っています。

(2022.6.21)

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【イタリア・ヴェネト】ムザラーニョ家

状況は変わらず、気温は高く雨がほとんど降っていません。
8月には雨が降ってくれることを願っています。
そのあと収穫が始まるので、今は体力の回復のため数週間のバカンスを取っています。

(2022.8.2)

2022年の6月は過去30年で最も乾燥した月になりました。
根をしっかり張った古い株は今のところ問題ありませんが、乾燥が7月まで続いてしまうとさすがに影響が出てしまうかもしれません。
10歳以下の植えて間もない株は、灌漑を導入してしっかりと水やりをしています。

(2022.6.22)

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【スペイン・バレンシア】コティーノ家

熱波の影響はありますが、ぶどう畑はよく持ちこたえてくれていて、1か月前に新しく植えた苗も頑張っています。
この状態が続けば今年は収穫が早まるでしょう。

(2022.6.21)

熱波の続報です。スペインでは相変わらず35℃を超える猛暑が続いています。
山火事で失われてしまった土地は3000ヘクタール以上になり、壊滅的な被害です。
幸いなことに私たちの畑は無事で、今も通常通り畑仕事を続けています。

(2022.7.28)

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【イタリア・シチリア】ククルーロ家

熱波の続報をお送りします。
熱波と干ばつの影響は、特に今までそういった経験の少ない中部と北部で大きいようです。しかしどのワイナリーもなんとか対処しています。
シチリアの私たちの畑ではまだコントロールすることができていて問題はありません。
間もなく始まる収穫が楽しみです。

(2022.7.26)

熱波は思っていたほどの影響はなく、乾燥も灌漑で被害を抑えることができました。
ちなみに灌漑は使用できる水の量が決まっていて、開花してからヴェレゾン(ぶどうの色づき)までの間、一つの株につき15~20mlの水を週に2回与えることができます。
収穫まではあと2か月ほどでしょう。

(2022.6.23)

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【スペイン・カタルーニャ】バルトラ家

熱波の続報をお送りします。
私たちの畑では例年より高い気温が続きましたが、今のところ畑やぶどうに問題はありません。やはりぶどうの成熟が早く、例年より早い収穫が見込まれています。

(2022.7.26)

6月にもかかわらず気温が34℃まで上がりましたが、私たちの畑は地中海から4㎞と近い場所にあるため海の冷却効果のおかげで熱波の影響が少し抑えられました。
暑さでぶどうの成長が進んだので今年の収穫時期は例年より早くなりそうです。
干ばつの部分はありますが、畑自体のコンディションはよいので大丈夫です。

(2022.6.21)

【オーストリア・ニーダーエスタライヒ】マントラー家

熱波の続報です。相変わらずの猛暑ですが、6月には雨も降り植物たちは元気です。
今年から全てのワイン畑に灌漑設備を導入しました。

(2022.7.26)

私たちのところでは熱波の影響はほとんどなく、むしろ暑さが好ましかったようでぶどうは元気に生い茂っています。

(2022.6.22)

→マントラー家の2022年レポートへ

【ドイツ・フランケン】シュトリッツィンガー家

今年の暑さと乾燥は異常です。雨はときどき降りましたが、まさに焼け石に水でした。
7/19(火)の気温は39.6℃でした。日当たりの良いぶどう畑では40℃以上になり、その中でも特に壁の近くのぶどうの多くが焦げたような状態になってしまいます。
翌日の夕方には雨が降って少しだけ落ち着きましたが、数日間だけの出来事でした…。

(2022.7.22)

【フランス・ブルゴーニュ】ペルチエ家

ニュイサンジョルジュの周りでも比較的小さな山火事が発生しましたが、今のところ大きな被害は出ていません。
収穫の準備も進めていて、今年は9月1日から始める予定です。

オート コート ド ニュイでは半分以上の畑が霜で被害が出てしまいました。私たちの畑は幸い無事でしたが…。

(2022.7.20)

熱波の被害はありませんでしたが、雹で一部のぶどうに影響がでてしまいました。

(2022.6.24)

【フランス・ボルドー】ラビュゾン家

メディアでも報道があったように熱波の影響でフランス南西部で山火事が続いています。
幸い私たちのドメーヌでは人的被害やぶどうの被害はありませんでした。→詳しく見る

(2022.7.20)

ありがたいことに熱波の被害はありませんでした。6月中旬に20mmほど雨が降りこれが恵みの雨となりました。
収穫まではこの状態が続いてほしいと思っています。

(2022.6.20)

→ラビュゾン家の2022年レポートへ

【フランス・ブルゴーニュ】シャペル家

私たちの持つ畑の区画では雹の影響はありませんでした。しかしニュイ・サン・ジョルジュやマコンの方では被害があったようです。
猛暑も今のところは問題ありませんが、7~8月にまで渡って続くようであれば困難なことになるでしょう。
6月としては非常に気温が高く、日の当たる場所では45℃に達した日もありました。
今特に気になっていることは来週までにべと病が出ないことですが、このまま快晴が続けば抑えられると思います。

(2022.6.29)

→シャペル家の2022年レポートへ

【フランス・ボジョレー】ランポン家

乾燥して暑い時期もありましたが恵みの雨も降り、今のところ問題はありません。
収穫は8月末を予定しています。良いワインが作れそうです。

(2022.6.29)

【フランス・アルザス】ブレッシング家

私たちのところでは今のところ熱波の問題はありません。
干ばつが、ビールの原料である麦やホップに与える影響はまだわかりません。

(2022.6.23)

【イタリア・トスカーナ】マニョーニ家

今年の初夏がこんなに暑く、乾燥してることに驚いています。
ぶどうの蔓の伸びはまだ少ないですが、環境の変化にも適応していっていると感じます。
夏はまだ始まったばかりなので、今後の成熟の過程でどんな影響が出てくるか気になっています。

(2022.6.23)

【フランス・ローヌ】アシャール家

熱波の被害は今のところ特にありません。ここ数日は恵みの雨も降りました。
畑のコンディションも良く、芽かき(新芽の中から不要なものを取り除く作業)も進んでいます。

(2022.6.23)

【フランス・アルザス】メイエー家

私たちのところではまだ雹の被害はありません。
乾燥した気候が続いていますが当分は大丈夫そうです。
しかし雨が降らない状態が続くのはあまり好ましくないと言えるでしょう。

(2022.6.23)

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【フランス・プロヴァンス】ドウェル家

現時点で熱波の被害はありません。しかしこの猛暑とひどい干ばつが続いた場合のことを考えると恐ろしいです。
今後はこのような気候が普通になっていくのかもしれません。
これからの季節は嵐がくる可能性もありますが、それが吉と出るか凶と出るか…。

(2022.6.22)

【イタリア・アスティ】ロヴェロ家

イタリア全土でも異常気象が観測されています。2022年は例年に比べて平均気温が高く、雨の少ない時期が続いています。
夏は始まったばかりで、私たちの畑はまだ大丈夫ですが、9月までは読めない状況が続きそうです。

(2022.6.22)

【フランス・ボルドー】ピヴァ家

今年は2021年よりも少し早い時期に春の霜がありました。ぶどうの芽が成長する前だったので大きな被害を免れました。
雹も私たちのシャトーからは離れた場所に降ったので問題はありません。
このまま何も起きなければいいのですが、暑さは続いているので注意していきたいと思います。
もしこのまま上手くいけば、困難が多かった2021年に比べ、2022年は復活のヴィンテージと呼べる出来になるかもしれません。

(2022.6.22)

【フランス・ロワール】ショヴァン家

ロワール渓谷の西側にある私たちのアンジューの畑では、現時点で熱波や雹の被害はありません。
東のトゥーレーヌ地方と中央地方で激しい雷雨がありました。
猛暑の被害はそれほど大きくはありませんが、土壌によっては干ばつや水不足の影響がぶどうに出るかもしれません。理想としては収穫までの間に良い雨が降ってぶどうの成長に必要な水分が与えられることです。

気候の変動で農業全体に影響があり、なんとか対応しなければならないと感じています。

(2022.6.22)

【フランス・ボジョレー】シュブラン家

今は雹による被害はありませんが、まさにこの文章を書いている最中に家から15キロほど離れた場所を激しい雷雨が通過していました。
季節外れの高い気温で、天候は非常に不安定で心配は尽きません。
仲間の中には畑が被害を受け、収穫の大部分を失ってしまった人もいました。
ただ、このまま上手くいけばぶどうの出来はとても良い年になると思っています。

(2022.6.22)

【オーストリア・ニーダーエスタライヒ】ディヴァルト家

オーストリアでは熱波の影響は見られず、今後も来る予報がないのでひとまずほっとしています。
ただオーストリア現地のニュースでも南フランスでの被害のニュースが放送されているので、ほかの生産者たちを心配しています。

(2022.6.21)

→ディヴァルト家の2022年レポートへ

【フランス・ガスコーニュ】バロー家

雹の影響でいくつかの畑は半分以上が被害を受けました。
熱波によって40℃になった日もあり、畑はかなりダメージを受けてしまいました。

(2022.6.21)

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