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今年のボジョレーヌーヴォー:おすすめの飲み方

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香料や調整剤を使用しない本物のワインは、毎年味も香りも違います。
解禁となったボジョレーヌーヴォーを早速レポートします。

今年2018年の出来は以前レポートしました通り、素晴らしい天候だったため、やはりとても良い仕上がりになりました。

ヌーヴォーは毎日、どんどん味や香りが変化して美味しくなるのですが、この段階でのシュブランさんのボジョレーヌーヴォーと、ランポンさんのボジョレーヴィラージュヌーヴォーは、すでにハッキリと畑の格付けを感じ取れる表情の違いを見せています。

シュブランさんのボジョレーヌーヴォーは、抜栓直後からすぐに開き始めます。
僕はよく「ボジョレーには根菜類」と言っているのですが、今年は肉類全般に合わせられる力強さを兼ね備えています。

ランポンさんのボジョレーヴィラージュヌーヴォーは、高級なレニエクリュ格付畑。
本来は長期熟成ワイン用をボジョレーヴィラージュに格落ちさせての新酒。
訪問の際はいつもリヨンソーセージ(サラミやサルチチョンの類)の山盛りを出してくれます。
今年のヴィラージュヌーヴォーは、好天候のためか、新酒なのに格上のレニエの風情で、セラーノさんのサルチチョンとの相性はぴったり。

ただ格上というのは一つ注意点があります。それは抜栓後に香りと味が開くのに時間がかかるということ!
できたら3時間前には抜栓してください。間に合わなければデカンターを使って空気を入れてください。
デカンターがなければ、グラスに入れて別のグラスに移し替えるだけでも大丈夫です。

ということで、昨夜(深夜)ハンバーグとラタトゥイユという、ちょっと重ための解禁ディナーに合わせてみました。

僕のハンバーグはフランス流で、赤身の牛ひき肉に一切の混ぜ物はせず、塩胡椒もかけず、ただおにぎりのように握って形を作り、平たくしてフライパンで焼くだけ。肉から脂肪が出るので油は引かず中火。中まで火を通したい場合は蓋をして少し火加減を弱く。

焼きあがったらハンバーグを皿に移してソース作り。和牛のひき肉だと脂が多すぎることが多いので、ちょっともったいないけど、余分の脂分は流しちゃいます。

ソースはフライパンに残った脂に白扇酒造のみりんを少々、カルダモンと黒胡椒少々、バルサミコ酢たっぷりを弱火で煮詰め、最後に濃口醤油で味を調えて出来上がり。

15分以内でできちゃうお手軽料理なので、先に野菜類を仕込んでおくのが正解。

ラタトゥイユは炒めた後、弱火にかけておけば勝手に出来上がってくれるので便利。

普通はボジョレー向きのメニューじゃないけど、どちらもすんなりとマリアージュできちゃいました。

今年はぜひ肉料理に野菜や根菜を添えてマリアージュしてみてください。

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