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マヴィ史

マヴィ設立以来のこと13

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オーガニックワイン講座・オーガニックワインの本1

ワインはなんだか難しそう、オーガニックはよくわからない。だからオーガニックワインは売れない。これは死活問題です!なので、とにかく一人でも多くの人にオーガニックワインのことを知ってもらわなくては、と始めたのがオーガニックワイン講座です。1999年以来、機会があれば酒販店の2階でも、ホテルの会議室でも、レストランでも、展示会場でも、おでんやさんのカウンターでも、とにかくどこでもやってきました。

これをベースに書き起こしたのがオーガニックワインの本です。春秋社の神田社長が、京都のレストランでマヴィのオーガニックワインに出会われ、それが縁で「本を書きませんか」とのお話をいただきました。そのレストランでも以前、講座+食事会を開かせていただいていたのです。2003年春から書き始め、2004年4月の第一回オーガニックフェスタにギリギリ間に合わせて発行となりました。軌道に乗っていない会社を墜落させないようにするだけでも大変なのに、文章をまとめて書くのは容易なことではありません。切れ切れの時間を見つけては書くという感じで、ほとんど移動中の電車や飛行機か空港でノートPCに向かうことになってしまいました。

本の中では「一般に出回っているワインとはどんなものか」もしっかり書いています。オーガニックワインと一般ワインの違いを説明する場合、避けて通れないからです。産地ごとに調合された香料添加、合成タンニンで渋い味を作ったり、色素安定化処理、メタカリをワインの中で化学反応させることによる亜硫酸塩のことなど、私の講座ではおなじみの業界裏常識ですが、ワイン業界にとっては消費者に明かしたくない秘密です。いわば衝撃の事実!これを暴露したワイン書はこれまで出ていません。つまりそんなことをワイン評論家が書こうとしたら、業界から抹殺されてしまうという恐怖があるということでしょう。神田社長からも、「田村さん、これを書くということはそういう覚悟が要りますよ」と事前に言われたのですが、業界に知古がいるわけでもないので、「構いません」と即答してしまいました。こうして出版され、これまでも応援してくれているエル・ア・ターブルが新刊紹介を出してくれたものの、他のメディアには書評が全くといっていいほど載りません。

(続く)

2024年オーガニックボジョレーヌーヴォー到着