マヴィ設立以来のこと7
議員勉強会
2004年のオーガニックフェスタの後、後藤田議員の事務所で雑談をしていた際、化学肥料による土壌汚染で根が張らず、耕作が続けられなくなること。それでも土地の表土を剥がし入れ替えれば回復できるということを話したとき、彼の目が突然輝いたのです。「それ一緒にやりましょう!」と。何といっても田畑は国家の基本。耕作が続けられない農地では国家の存続が危ぶまれます。そこで自民党国会議員に呼びかけ、「都市住民を取り込んだ農業再生勉強会」を作ることになったのです。化学物質で汚染された田畑土壌の浄化工事は持続可能社会へと転換するために大きな意味を持つものです。政府の財源が不足していても成し遂げなくてはなりません。それを国民全体の力で支えようというのが勉強会の趣旨です。保守の本流とは田畑を生産が続けられる形で守ることに他ならない訳であり、まさに国会議員の仕事です。多くの議員が参加して始まったこの勉強会で農水族の段本幸男参議院議員と知り合うことになりました。段本議員は全国の農村を隅々まで回り、有機農業の実態を見続けて来られ、民主党のツルネン・マルテイ議員と組んで超党派の議員立法で有機農業推進法を提案成立させた立役者です。また東大教授で農業政策の第一人者の生源寺先生にも顧問になっていただき、現実的なアドバイスをたくさんいただきました。
国会議員の勉強会というのは悠長なもので、選挙のたびに中断します。郵政選挙の際には帰って来られなかったメンバーもいましたし、新たなメンバーも加わります。段本さんと後藤田さんが中心となって数回勉強会を開催した後、福田康夫衆議院議員の勉強会と合流することになり、2006年4月に「新農業再生勉強会」に改組、福田さんを会長に迎えることとなりました。その後各方面の専門家を招いての検討会を重ね、11月には福田さんへ農地証券化の波及効果に関して報告を行いました。
しかし、2007年夏の参議院選挙での自民党大敗北で主要メンバーが議席を失って、残念ながら勉強会は休会状態になってしまいました。
(続く)
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