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2025年新年に思う|ディープな自由が丘ひかり街

コラム, マヴィ代表ブログ

住宅街にあるマヴィ自由が丘店を、自由が丘駅から徒歩1分の商店街に移転することにした。

コロナ禍で人通りが激減した赤坂の負担に耐えかね、自由が丘に引越したのが2023年1月だから、まだ2年しか経っていない。感染拡大を恐れて逼塞、自由が丘店では赤坂店や麻布店で行っていたグラスワイン提供はしてこなかった。

しかしマヴィのワインを知ってもらうには、やはり飲んでもらうのが最善だ。わかってはいるが、駅から10分以上歩いた住宅街の立地では無理だ。悶々とした中、ふと思いついたのが自由が丘駅に隣接する「ひかり街」だった。

北口改札口を出て目の前の「自由が丘デパート」に続く「ひかり街」は東横線の線路に沿って細長い。1954年に建設されたというから築70年のヴィンテージ建物。区画は狭く、たった3.3坪。現自由が丘店の半分ほどの面積で、家賃は倍もする。その分、雨の日でも駅から濡れずに来ることができる便利な立地だ。

ひかり街にしばらく佇み、人の流れを眺めてみた。もちろん令和どころか平成でもなく、昭和のまま時がとまったようなレトロ感が漂うが、人通りが絶えない。駅前は再開発が始まり、数年後には超高層ビルが建ち、どこにでもありそうなきれいなショッピングタウンになるだろう。それでもひかり街は当分昭和のままで、すごいコントラストがあり、ディープ感が魅力になるかもしれない。

よし、決めた。やってみよう。

今回のコンセプトは「エクスペリエンスストア」-試してもらう店だ。駅近でマヴィのワインをグラスで気軽に試してもらおうと考えている。垣根は高くせず、ひとりでも多くの方に味わって欲しいので、椅子は置かず立ち飲み。リーズナブルな価格設定にしたい。

狭すぎる店だし在庫は少ししか置けない。その代わりWEBショップと連係して、取り寄せや配送もできるようにしよう。通販と店舗のポイントも統一し、通販で注文していただいたワインのピックアップポイントにもしたい。そうすれば1本から送料無料でのお渡しも可能だ。

店頭にはマヴィの商品マネージャーでWSET資格を持つ塩澤悠をはじめ、バッジを持つ赤坂店以来の経験豊かなスタッフ達が立ち、ディープなワイントークをさせていただく。

マヴィは小さな、とても小さな会社で、できないことはいくらでもある。それでもできることもある。というか小さいからこそできることがあるし、楽しめるうちにディープに面白くやりたい。

田村安

マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne

2024年ボジョレーヌーヴォー到着