マヴィ創立24年に思う|世界平和とオーガニックワイン
マヴィは2022年3月3日に24周年を迎えました。
オーガニックワイン専門インポーターとして1998年に創業して以来、多くのみなさまに支えていただき感謝申し上げます。
コロナ禍3年目になり厳しい状況が続く中でも、マヴィのオーガニックワインをご愛飲いただき、本当にありがとうございます。
戊寅(つちのえ とら)の1998年3月3日、39歳と11カ月半でマヴィを起業した。それから24年が経ち、十二支は2度巡り今年は壬寅(みずのえ とら)。
「虎は千里往って千里還る」の言葉通り、勢いに任せて突っ走って来たが、ここ2年間コロナを避けてじっとしていると、「突っ走らなくてもいいのか」と、妙に安心してしまうようになった。慣れなのか、齢なのか。
1970年代から冷戦下のヨーロッパに暮らし、1989年のベルリンの壁の崩壊はドイツで体感した。いや、その前1980年代のイラン・イラク戦争の時はミサイルの飛び交うアラビア湾岸に出向いて醤油を売っていたし、チェルノブイリが爆発した1986年は、ヨーロッパと日本を半々行き来していた。すぐ近くですごいことが起きていても、人は普通に過ごせるということは知っている。
☆★☆ PEACE ☆★☆
マヴィはいかなる戦争、また戦争につながることに反対です。戦争は人やその他動植物の命を奪い、環境を破壊します。
マヴィのメルマガでは、20年以上にわたってこのメッセージを発信している。【オーガニック】とか【サスティナブル】、【SDGs】という言葉を使う以上、これは大前提と考えている。
過去2年に渡り、人類はコロナウィルスとの戦争に明け暮れてきた。その上、人と人が殺しあわねばならない理由が理解できない。1939年にヒトラーが醸し出したのと酷似した状況下で、いやコロナとの闘いも加味すれば、それ以上深刻かもしれな中でマヴィは24周年を迎えた。
どんな年でも畑ではぶどうが育ち、収穫があり、ワインが産まれる。ヨーロッパに飛ぶことができないし、一緒にやって来た生産者の仲間とも一緒に祝えないが、干支二周りの創立24周年、僕はマヴィをここまでやってこれたことを誇りに思う。
今年も集まることができないのは残念だが、24周年はヴァンサン・ブリアールさんのオーガニックシャンパンで乾杯しよう。
田村安
マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne