新型コロナ感染爆発対策で休業していたマヴィ赤坂店をワクチン接種でそろりそろりと再開
東京のみならず全国的な感染爆発が止まらず、医療崩壊も始まってしまった。9月1日以降も緊急事態宣言が継続が決まったが、休業中のオーガニックワイン専門店マヴィ赤坂本店を8月31日(火)より再開することにした。
ワクチン接種済スタッフだけで営業再開
マヴィ赤坂店は新型コロナウィルス デルタ株の感染急拡大を受けて、8月10日より再度休業させていただいていたが、休業中にスタッフのワクチン職域接種が進み、再開は可能と判断した。
とは言えワクチン供給が滞っていることもあり、まだ全員が接種できた訳ではないので、ワクチン完全接種済みスタッフが担当する日と時間帯に限り開店という、変則的な営業再開だが、9月後半にはワクチン接種を終えたスタッフが増えてくるので、概ね平常の営業に戻れるのではないかと見込んでいる。
ただワクチン接種だけでは、感染力の強いデルタ株の感染を防げないので、再開店後もスタッフはKN95マスクを着用し、お客様との距離を保って短時間での接客を心掛けるように指導している。また店内でお客様がマスクを外すことのないように、グラスワイン試飲の提供はいたしかねるので、ぜひご理解をお願いしたい。
ロックダウンという選択肢も
報道によるとニュージーランドでは、たった1人の新規市中感染者が確認されたことで都市をロックダウン、感染者の行動を詳細に発表して心当たりのある人に自発的に連絡をもらい、10人の感染者を見つけ出したとのことだ。また依然として厳密な入国規制を続けていて、事実上鎖国状態だそうだ。それでも首相が国民に正面から向き合って、自分の言葉で、何も隠さずに発信しているため、国民は反発も無視もせずに従っている。
翻って我国では、日々2万人を超す感染者が出て、すでに医療崩壊していても、首相は正面から国民に向き合おうとせず、自分の言葉で発信しない。国民は「政府が本当のことを隠している」と疑い、緊急事態宣言は文字通り「宣言」という言葉だけで、政府イベントはそのまま実施、民間イベントも右に倣え、街の人流が減るはずもなく、救急車のサイレンはやむことがない。しかし救急車に乗れても受け入れる病院は満床で、そのまま戻されると聞く。
ワクチンパスポートという選択肢
アメリカもフランスもワクチン接種パスポートという考え方を導入している。ワクチン接種をしなければ役所や学校で働けない州もある。ワクチン接種をすればパリのレストランで食事ができるし、美術館にも入場できる。もちろん反対者がいるが、大統領は自分の責任で推し進める。
今回、マヴィでは政府がロックダウンしない中で3週間休業した。そしてワクチン接種者のみで営業再開する。人流は減らせないが、ワクチンを接種したスタッフだけが出勤して接客するため、感染リスクは抑えられると考えている。
賛成も反対も批判もあるかと思うが、マヴィの代表者として僕が責任を持って決めるしかない。
こういう決断を日本中、津々浦々の経営者たちが行うのだから、まとまるはずがない。日本政府が他国の指導者のように、職責を全うしてくれればいいのだが。
来春にはブースター接種も?
猛威を振るっているデルタ株に加えてオリンピックでラムダ株も上陸した。ウィルスの変異はどんどん進み、一方抗体の効力は半年過ぎると落ちてくるということもあり、欧米では3回目のブースター接種が導入された。ワクチンの供給量確保は一層難しくなるだろう。
この夏に接種したワクチンの効力が落ちるのは来春だ。それまでにスタッフのブースター接種ができなければ、また休業せざるを得ないということか。
来春までに、個々の経営者に決断を迫り、悩ませることのない政府になっていると期待したい。
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