
〈ワイン小話54〉粕取りブランデーグラッパ
グラッパは飲んだことありますか?
イタリアの蒸留酒だということしか知らなかったですが、粕取りブランデーと言われるように、葡萄の搾り粕を蒸留した面白いブランデーです。
ブランデーは葡萄果汁をそのまま蒸留し樽で寝かせますが、グラッパは果皮や果房などが入ったままの搾りかすを蒸留してそのまま瓶詰めするものが多いそうです。もちろん木樽で熟成するものもあります。( リゼルヴァという)
イタリアの葡萄でイタリアで蒸留したものだけがグラッパと呼ばれます。
マヴィのロヴェロさんのグラッパは、イタリア北部ピエモンテ州のアスティで造られた、自家栽培ぶどうを使い、醸造から蒸留まですべて自家で行う貴重なオーガニックグラッパ。バルベーラの果皮などを蒸留したものを樽で8年間熟成しています。単一品種のグラッパは非常に希少、貴重な一本です。 紅茶、干しぶどう、アーモンドの複雑な香りが楽しめます。
8年もの樽熟成を経た長く続く、黄金色に輝く、とても美しい色合い。 そして、時間の経過とともに香りが広がり、紅茶、干しぶどう、アーモンドなどの複雑な香りになります。
冷やしても常温でも楽しめます。
イタリアでは食後酒としてゆったりと飲まれています。