〈ワイン小話35〉シェリー

〈ワイン小話35〉アボカドという名のシェリー

マヴィにはシェリーもあります。

シェリーと言ってもシェリー風というか製法が少し違い、酒精強化( アルコール添加)していないんです。

一般的なシェリー酒は酒精強化ワインと言われるように、アルコールを加えて多彩な味わいに仕上げますが、マヴィのシェリー生産者ネヴァド家ではアルコール添加を行っていません。

糖度が高いぶどうだけを使用し、さらに長期の樽熟成期間に木肌を通して水分が蒸発することでアルコール度数が高まりアルコールを添加する必要がないからです。

シェリーの規格に必要なアルコール添加をしないことと、地域から外れるため「シェリー」と名乗ることはできませんが、へレスの商人がアルコール添加を始める前からアンダルシア地方で行われていた古代製法であり、ネヴァド家ではそのままの形で代々受け継がれて来ました。古代製法では酒精強化してなかったそうです。

マヴィの〈アボカド〉という名のシェリーは少し甘めですが、氷で割って飲むと寝酒にも良いですよ。

タイプ:やや甘口
生産者:ネヴァド家
品種:アイレン100%

アボカド(Abocado)は、甘いシェリースタイルのワインを指す古くからの呼び方です。
ネヴァド家では干しぶどうのような過熟状態になるまで待って手摘みした糖度が高いぶどうを絞り、ステンレスタンクで低温発酵させ、発酵が終わらない内に糖分を残した状態で木樽に移して、発酵を続けながら熟成させます。
熟成期間は5年以上です。
ソレラシステムでの熟成期間中に木肌を通して水分が蒸発してアルコール度数が高くなり、自然に発酵が止まるため酒精強化は行いません。

<おすすめのマリアージュ>
食後酒としてそのまま、ナッツ、濃厚なアイスクリームにかけて

シェリー酒は、スペイン南部にあるアンダルシア地方の地域のひとつであるへレスというところで作られるお酒です。なぜ「シェリー酒」と呼ばれるのかというと、スペイン語表記の「へレス(Jerez)」は、英語では「シェリー(Sherry)」と呼ばれることに由来しています。

マヴィではこれまで芳醇辛口12年熟成の「ドラド」のみを販売してきましたが、今回、端麗辛口7年熟成の「パリド」と甘口5年熟成の「アボカド」を加え、シェリータイプワインが3種になりました。

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