〈ワイン小話11〉ワインの澱
赤ワインを注いだ時に、カスのような澱がある事があります。これは大量生産ワインには起こらない、手造りのの本物のワインだからこその現象です。
ワインの様々な成分や酵母などが結晶化したもので、異物混入ではありません。特に無濾過のワインの場合、澱が入っていることは良くあります。
言ってみれば酵母の死骸の様なもので、食べても害のないものです。ただ見た目や舌触りは良くないので、あまり多いものはデキャンタージュして澱を沈めてグラスに注いで飲むのが一般的です。瓶の底がくぼんでいるのは澱を鎮めて集めるためですので、揺らしたり振ったりして飲まない方がよろしいかと思います。