フランス出張レポート2020(その5)ミレジムビオ
1月にフランスで開催された世界最大のオーガニックワイン展示会「Millésime Bio(ミレジムビオ)」。
今回はフランスの実力派生産者さんを続々ご紹介いたします!
ボルドーの実力派ピヴァ家(フランス・ボルドー)
フランスで開かれているオーガニックワインの展示会ミレジムビオに来ています。引き続き、会えた生産者さんを紹介しますね。
フランス・ボルドーのピヴァさん。
当主の娘サンドリーヌと弟のエリーが来ていました。
2019年はどんな年だったか聞いてみると、霜にやられて量は減ってしまったけど、質はとても良いぶどうが取れたそう。
こちらもタリさんと同様、2018年に水害で畑が流されてしまったので心配でしたが、そのケアも無事終わったそうでひと安心です。
そして今年の夏に新しい醸造設備が完成予定で、写真を見ながら説明してくれました。
この設備が完成したら、かねてから作りたかった新しいワイン作りに挑戦するのだそう。
完成まで大変なことも多そうですが、新たなワインについて話す時のサンドリーヌは本当にワクワクした表情。
少し先ですが彼女の新しい挑戦が楽しみです。
世代交代も安心?シャペルさん(フランス・ブルゴーニュ)
続いてフランス・ブルゴーニュのシャペルさん。
2019年がどうだったか聞いてみると、乾燥していて量は20%減ってしまったけど、質はとても良い。酸のバランス、熟し方、アロマもとても良い出来だったそうです。
こちらも当主の息子シモンがブースに立ち、お客様に率先してワインを注いでいました。
若い世代がしっかりバトンを引き継ぎ、活躍している姿が頼もしいです。
人気No1ロゼを作るドウェルさん(フランス・プロヴァンス)
南仏プロヴァンスのドウェルさん。とっても気さくで陽気な当主アラン。
こちらのワインはどれを飲んでもバランス良くコスパ良しですが、やっぱりロゼが人気。
作ってるワインの60%がロゼで、白と赤は20%ずつだそうです。
でもそれだけロゼを作っていてもアランの場合は数が足りない!先日のレポートでもお伝えしましたが、彼の作るヴァールロゼは現在品薄でマヴィスタッフは購入禁止。私も今回こちらに来るまでかなり長く飲めませんでした。
昨年の出来を聞いてみると、質は良く、量もちゃんと取れたそうで、今年は十分な本数を送れるよとのこと。日本でももうすぐ飲めそうです。
オリジナルワインを試飲!(フランス・ルーション)
いまや世界的評価が高く、フランスでもしばしば大きく取り上げられているセブリーヌ。
すっかり有名人になっちゃったよとボワソー教授が教えてくれました。
そんな彼女がマヴィの為だけに仕込んだ創立22周年記念のオリジナルワインを持って来てくれていました。
さっそく試してみると、まずはフランボワーズやブルーベリー、黒苺など十分に熟した果実の香り。わずかにナツメグや黒胡椒、軽くユーカリやミントを思わせるハーブが心地よく調和します。
口当たりは柔らかくスムーズ、豊かな果実味が広がり、細かな渋みは余韻へと存在感を感じさせます。
このワインは、一番北のコディアスという畑のぶどうを使っているそう。なぜなら代表田村が、日本のお客様の味覚に合わせて重過ぎず、フレッシュ感のある仕上がりにしてほしいとお願いしたから。
確かにこのスムースさ。重過ぎず、でも果実味豊かな絶妙なバランス。
まさに日本のため、マヴィのためのオーダーメイドの味わいです。
彼女と会うときに思い浮かぶのが「進化」という言葉。
どんどん凄みを増してゆく味わいに、試飲をするたびに感動します。
シラーの傑作「スクレドシスト」をもしもまだ飲まれたことのない方は、ぜひ一度お試し頂くことをおすすめします。凄い世界が広がっています。
2019年は完売!ボジョレーヌーヴォー(フランス・ボジョレー)
最後に、フランス・ボジョレーのシュブランさん。
当主の娘フローレンスが来ていました。
昨年届けてくれたボジョレーヌーヴォー、本当に美味しいと好評でした。わざわざ電話までくださったお客様もいて、それを伝えるとすごく嬉しいと喜んでいました。
実は昨年のヌーヴォーは、フローレンスが初めて自分主導で仕込んだもの。当主である父は一歩引いて見守ったそうです。
2019年は、霜と雹にやられて大変な年だったそうで、収穫量もいつもの半分くらいしか無かったとのこと。
その中であんなに美味しいヌーヴォーを届けてくれたんですね。
次回はフランス以外にイタリア、スペイン、ポルトガルの生産者さんや、終わった後の生産者さん達との打ち上げの様子もお届けします。