2022年のボジョレーヌーヴォーの味わいは?
11月の第3木曜日に解禁日を迎えるボジョレーヌーヴォー。
マヴィの長年のワインセレクトのパートナーであるボワソー教授から、さっそくテイスティングコメントが届いております!
2022年のボジョレーの気候
2022年は、気候変動の極端な年でした。
4月は発芽の時期に遅霜がありました。また6月から8月にかけて気温が上がり、夏は猛暑。降水量も少なく、猛暑と乾燥がぶどうを襲います。
8月にようやく恵みの雨が降り、例年よりも早い8月下旬からの収穫が始まりました。これは記録的な猛暑だった2003年をも上回る早さだそう。
収穫量は前年の30%減という厳しいものがありましたが、暑さと乾燥のおかげで糖度が高くぎゅっと凝縮した健康なぶどうが収穫できました。
マヴィ代表ブログ:今年のボジョレーヌーヴォーの出来は?2022年は前代未聞の偉大なヴィンテージ
ボワソー教授のテイスティングコメント
ボジョレーヌーヴォー2022(シュブラン家)
<外観>
美しい輝きとグラデーションのある紫色
<香り>
チェリーなどの黒い果実やチェリーリキュールの香りが感じられ、砂質花崗岩質のミネラルも感じられます。
<味わい>
口に含んだ時の丸みと酸味のバランスが良く、黒い果実や酸味のあるキャンディのような味わいがあります。
シュブラン家のボジョレー ヌーヴォーは、骨格が力強くてしっかりとしており、かなり長い余韻があります。
フレッシュさや花の香りというよりは、今年の気候が表現されたボジョレーヌーヴォーと言えます。
年内にフレッシュな味わいを楽しむのがお勧めです。
<マリアージュ>
友人とアペリティフ(食前酒)にリヨン郷土料理(ウフ アン ムレット、魚のポワレ、リヨン風ソーセージ、山羊のチーズなど)を囲んで楽しむのもお勧め。ノルマンディー産の上質なカマンベールチーズもお勧めです。
*ウフ アン ムレット:赤ワインのソースにポーチドエッグを入れた伝統料理
ボジョレーヴィラージュヌーヴォー2022(ランポン家)
<外観>
美しい透明感のある輝き。赤みがかかった紫色。
<香り>
チェリーやプラムなど黒い果実のアロマがあり、とてもフルーティな香り。
<味わい>
口に含むときめ細かなタンニンが際立ち、非常に良い余韻があります。
ボジョレー ヴィラージュ特区レニエの特徴に加え、今夏の猛暑の影響も感じます。
ヌーヴォーとして今すぐ楽しんでも良いし、急がずとも時間と共に進化が期待できるワインです。
*2~3年の熟成が可能です。
<マリアージュ>
シャルキュトリーと一緒に食前酒として楽しむのもよし、白い肉(鶏や豚など)のロティ、白カビタイプのチーズ、洋梨のワインコンポートなど。