季節のお便り(10月)
皆さまこんにちは。いつもマヴィのワインをお楽しみいただきありがとうございます!
季節のお便りでは、旬の食材とのマリアージュや、ワイン造りの様子などをお届けしていきます。
旬の食材とワイン
旬の食材:秋鮭
さんまと共に秋に旬を迎える代表格の魚、鮭。定番の塩焼きから、ムニエルやサーモンミキュイなどの洋風のお料理、ホイル焼きやちゃんちゃん焼など家庭料理に郷土料理まで、幅広いメニューが楽しめます。
料理方法などによって合わせられるワインも変化しますが、クセが少なく肉厚な身を楽しめる鮭には、ボリュームのある白ワインがおすすめです。
おすすめのワイン
シャルドネ ヴェネツィア 白
ふくよかさのあるシャルドネには、バター焼きやホイル蒸しにしたメニューがおすすめです。ワインの程よいボリュームが鮭の脂のうま味とマッチし、火が通った野菜なども引き立てます。
スパレット ビアンコ 白
たっぷりした果実味とボリューム感のあるスパレットビアンコには、バターと味噌の風味が豊かな鮭のちゃんちゃん焼きがおすすめです。甘めの味噌とワインの果実味がマッチしてふくよかな味わいを楽しめます。
その他、鮭を入れたクリームシチューのマリアージュなどもおすすめです。
ワイン造りの風景
収獲したぶどうはカーヴに運ばれ、ワインの仕込みが始まります。
白ワインは先に絞った果汁をタンクに入れて発酵させますが、赤ワインは房ごとタンクに入れ、皮や種に果汁が触れた状態で発酵させます。そうすることにより皮や種のタンニンが引き出されます。
発酵中に皮や実などの固形物が上に溜まっていくので(果帽)、棒などを使って攪拌するピジャージュという作業が必要になります。
タンクいっぱいのぶどうから出た皮の塊をかき混ぜるので、かなりの重労働です。
絞った果汁はアルコール発酵を続けているのでタンクに近づくとぷちぷちと泡のはじける音がします。二酸化炭素が発生しているのでこの状態のワインはスパークリングワインのようにしゅわしゅわとした口当たりです。
オーストリアなどではこの発酵途中のワインも「シュトゥルム」という名前で市場に出回ります(ドイツではフェーダーヴァイサー)。アルコール度数も低く、糖分が残っているためワインよりも飲みやすい味わいで、白のシュトゥルムはまるでしゅわっとしたりんごジュースのよう。
ただし発酵を続けているので栓をすることができず、瓶の口にアルミをかぶせただけの状態で販売されています。
9月初旬から10月下旬の季節限定で、しかも現地でしか飲めない「シュトゥルム」、ぜひいつか飲みに行きたいものです。
(2020.10.13)