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元旦の東京の海

2023年新年に思う|創業25周年の節目、マヴィはサスティナブルな企業を目指して変わる

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2023年、明けましておめでとうございます。

マヴィは今年創業25年周年を迎えます。多くのお客様に支えていただき、ここまで辿り着きました。厚く御礼申し上げます。

本年も変わらずに本物の生産者の想いをお届けしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

元旦、朝の東京は静かだ。窓から見える幹線道路にも東京湾の運河にも人の営みが見当たらない。その静寂を衝いて救急車のサイレンが飛び込んできた。そしてその後も絶えることがなく響き続けている。

コロナ3年目の冬、オミクロン株とその変異種による第8波が押し寄せているが、人流抑制規制が全く行われない中、歳末の築地や銀座は中国人をはじめとして外国人観光客も戻り大混雑。パンデミックはもう終わったかのような賑わいだったが、このツケが来るのではないかと不安もよぎる。

2022年はマヴィにとってリフォームの年だった。5月に浦和の自社倉庫を廃止して通販出荷を外部委託に切換え、12月一杯で赤坂店を閉じて、1月11日の自由が丘店開店に向けて、暮れも正月も年の瀬もない作業の最中だが、この中で体の衰えを痛感している。

1998年の創業は39歳、2005年の赤坂店開店は46歳、浦和倉庫建設時は55歳、高い梯子の上で爪先立って作業することもヘッチャラだった。しかし64歳の今はキツイ、もう梯子には登れない。これが25年の歳月だろう。

コロナ以降、人の流れの変化で都心のメリットはなくなり、赤坂店の存続に赤信号が点っていたが、日本最初のオーガニックワイン専門店を大いに背伸びして作ったということもあり、すぐには決断ができなかった。思い入れの強いものを壊すのは容易なことではない。

今回の自由が丘への移転に際しては、「断捨離」を決行する。自由通り沿いとは言え、駅からは少し離れた静かな立地なので、地元のお客様と、スタッフから直接マヴィのワインについて聞きたいというお客様だけがターゲット。

店舗面積が小さいということもあるのだが、それ以上に店舗・ショールームという機能以上は求めず、シンプルなオペレーションに徹したミニマルなコンセプトだ。店舗での試飲ワイン提供、講座やパーティーなどのイベントも行わず、スタッフはお客様への商品説明に専念することになる。

2023年、創業25年のマヴィは新たなスタートの年。ベンチャーの「がむしゃら」ではなく、サスティナブルな素晴らしい生産者のオーガニックワインを紹介し続けられる、「持続可能な」企業を目指したいと考えている。

田村安

マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne

2024年オーガニックボジョレーヌーヴォー到着