【2020年11月19日開催ボジョレーヌーヴォー解禁WEBイベント】シュブラン家フローレンス挨拶
皆様こんばんは。
ボジョレーヌーヴォー解禁のこの素晴らしい日に、日本の皆さまとダイレクトに話すことのできる機会をくれた田村社長及びMavieのメンバーに感謝します。
皆様にこうしてお会いできることを光栄に思います。そして長年に渡り私達のドメーヌに対して信頼をしていただき本当にありがとうございます。
まず初めに、私の家族をご紹介したいと思います。
私の両親であるフランソワとマリーテレーズが、今から13年前にドメーヌをビオディナミ製法に切り替えました。
私のいとこであるジョフロワ、同じくドメーヌの責任者ですが、2019年からチームの一員になりました。
そして、同じく私フローレンスも責任者で2017年から一緒に活動しております。
ジョフロワと私はドメーヌを引き継いでいる最中で、両親からのバトンを渡してもらっています。
このドメーヌ・クレ・ド・ビーヌは家族経営のドメーヌです。8.65ヘクタールのガメイがあり、ヌーヴォー用、熟成用の赤ワイン、そしてスパークリング用とあります。
0.65ヘクタールはシャルドネで、白ワイン用です。
シュブラン家は今の場所に1870年に住み始めて、ぶどう栽培を専門としてきました。とりわけ、第二次世界大戦後に、祖父であるアントナンが取り組みを始め、それから私の両親が続けています。
以前は共同醸造所にいましたが、13年前に私の両親はそこを離れ、オーガニックやビオディナミの製法を用い、より自然なワイン造りをすることにしました。そして可能な限りボジョレーワインの特徴を引き出したワインを造り、直接販売することができるようにしました。
ワインを購入してくださる方達とコンタクトをとりながら、私たちのワインについて説明し、また皆さまから私達のワインに対する生の声を聞くことができるのは、とても大切な事だと感じております。
ワインについて言えば、今年のボジョレーヌーヴォーのことを少しお話したいと思います。
今年は良く晴れ、夏の時期の乾燥が特に見立ちました。本当に幸いなことに、8月の半ばに数ミリ程度の雨が降ってくれたおかげでぶどううの木が完璧な熟成度に達しました。
ぶどううは太陽の光をよく浴び、熟し、とても良い品質です。
そのおかげで、今年のヴィンテージはワインに個性的な特徴がよく反映され、骨格がありながらもフレッシュでフルーティです。
深みのあるアロマと、キレイにまとまった酸味がエレガントなワインで、繊細なスパイスを感じるフルーティさもあり、バランスよく感じられます。
この繊細なスパイスを感じるところは、私達の畑の、砂を含んだ花崗岩の土壌のテロワールを非常に良く反映しています。
私達のボジョレーヌーヴォーはとても軽やかで繊細です。食欲をそそるだけでなく、焼き鳥、鉄板焼き、天ぷらなどといった日本料理とも相性抜群です。
私達は、これは生きた土地と環境を大切にするためにビオディナミでのワイン造りをしています。また、ぶどううは全て手で収穫しています。
醸造においては、厳格な衛生基準に従って、化学薬品を使うことなく、ぶどううを房ごと使う伝統的なボジョレーの製法で優しく丁寧に行っています。
私達の努力は、このボジョレーヌーヴォーの様に、テロワールを反映した私たちのワインを飲んだ世界中の方の心が温まってくれることで十分に報われます。
多くの人にとって複雑で悲しいことが起きた今年は、更にそれが重要な意味を持つことでしょう。
このとても大変な時期に、私たちのワインで皆さまの家庭に喜びを与えることができればと願います。
個人的ですが、日本の素晴らしい思い出、おもてなし、洗練された美味しい食事が忘れられず、皆さまが美味しくワインを召し上がっていることを願っています。
繰り返しとなりますが、常日頃から私達のワインに対して興味、関心、また信頼を持っていただき大変ありがとうございます。
もしご質問がありましたら、喜んでお答え致します。