フルコー家(フランス)
Chateau la Garenne
生産農家:フルコー家
生産ぶどう品種:セミヨン、ソーヴィニヨンブラン、ミュスカデル
オーガニック認証:エコサート
シャトー ラ ギャレンヌはボルドー地方の南部、ソーテルヌにあります。ガロンヌ川に支流のシロン河の冷水が流れ込む時に生じる霧の湿気がぶどうの貴腐化を促し、フランスで最も品質の高い極甘口ワインができる場所です。土壌は粘土質の岩脈の入った石灰岩の上に砂利と小石が混ざっています。
フルコー氏はフェルボス氏の古くからの知人で、フェルボス家の畑と醸造所をそのまま引き継ぎました。
*フェルボス家はオーガニック農業が難しいと言われているこの土地で1994年に転換しました。
経験に基づいて葉と果実の数を計算し、光合成を促すために、たくさんの光が葉に当たるように「果実」よりも上に生えるように、また「果実」が同じ高さに付くように、冬の間に剪定して調整します。そうするとぶどうの葉に平均的に日光が当たるので、高品質のぶどうができます。
収穫はソーテルヌ専門のプロ達が行います。一粒一粒の状態が本当に重要なので、良い果実を選び、悪い果実を捨てる判断が出来ることが大切なのです。期間は通常でも3~5回に分け、約15日間かけて行います。
カビの状態は天候次第なので、1996年にはなんと3週間も中断したそうです。
「同じ甘口ワインでも、ヴァンダンジュ タルティヴ(遅摘みワイン)と、ソーテルヌは全く違う。菌には一生がある。菌が一番活躍している良い時に収穫することがとても大切。行き過ぎればただの腐ったぶどうになってしまうんだ。」
収穫したぶどうはすぐに圧搾し、酸化を防ぐために4℃以下で保存します。
果汁が落ち着いたら上澄み液をセメントタンクに移して発酵。その後ボルドー産のオーク樽で1年間熟成させます。再度セメントタンクに移して熟成。このように呼吸ができる木樽と酸化が起きないタンク内で交互に熟成を重ねます。収穫から約3年後、ようやく瓶詰めされます。
ソーテルヌは開栓後、冷蔵庫で保管して頂ければ15~30日はお楽しみいただけます。*保管時には酸化を防ぐ機能のある保存専用ワイン栓をお使いいただくのがおすすめです。毎日ゆっくりとお楽しみください。