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バルトラ家(スペイン)

Vega de Ribes
生産農家:バルトラ家
生産ぶどう品種:マルヴァジャ、ソーヴィニヨンブラン、メルロー、マカブー、ガルナッチャ
オーガニック認証:CCPAE

ベガ デ リベスはスペインとフランスの国境沿いのカタルーニャ地方にあります。地中海まで僅か4kmですが、乾燥した地域で寒暖差も大きく、ぶどう栽培に適しています。この地域はヨーロッパでも古くからぶどうを栽培していたひとつであり、スペイン最高のワイン産地と言われているリオハに次いで評価の高い産地です。土壌は石灰質です。

バルトラ家は1540年から続くワイン農家です。現在は20代目のエンリックを中心にいとこと共同経営をしています。オーガニック転換のきっかけはいとこが興味を持ったのが始まりで、「家族の安全のため、消費者の安全のため、環境保存のため」にスペインでオーガニック認証が始まった直後の1981年に転換しました。彼らにとってのやりがいは、大昔に先祖たちが始めたものを守り続けること、環境、安全な製品、伝統的な製法を守ることに貢献できることです。

エンリックはスローフード協会の会員も務めており、絶滅の危険があるぶどう品種の栽培にも取り組んでいます。中でも「マルヴァジャ デ シッジェス」は大変貴重なもので、スローフード協会から次世代に残していくべき品種として「味の箱舟賞」を受賞しています。マルヴァジャは他のぶどうに比べると粒と粒の間隔が広く、房も長いのが特徴です。生産性が悪いのですが、貴重でオリジナリティのあるこの品種を育てていることに彼らは誇りを持っています。

ぶどう畑にはフェンネルやローズマリーなどのハーブ類、ピスタチオやヤシの仲間の木など、乾燥に強く、成長が比較的ゆっくりなタイプの植物が多く育っています。畑に来る虫や動物たちは各々好きな植物があって主にそれだけを食べることが多いそうです。このようにたくさんの種類があると、一度に食べ尽くされる心配がありません。冬になると羊飼いが羊を連れてきて草を食べさせ、植物と動物の循環を図っています。
バルトラ家では生態系のバランスが崩れないように畑の環境にとても気を配っています。

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