シュトリッツィンガー家(ドイツ)
Familie Stritzinger
生産農家:シュトリッツィンガー家
ぶどう品種:シュペートブルグンダー、ポルトゥギーザ、レゲント、デクトロート、リースリング、トラミーナ、ヨハニター、ミュラー
オーガニック認証:ABCERT
シュトリッツインガー家はドイツ南東部のフランケン地方にあります。マイン河を見下ろす機械など一切使えない急勾配の段々畑でぶどうを栽培しています。根の張りが良く、太陽の光を良く浴びるので、凝縮感のある力強いワインになります。気候は地中海の影響を受けた乾燥した大陸性気候で、土壌は斑砂岩土壌です。
先代のヴィリ はこのぶどう畑を1972年に取得。当時は別のワイナリーで醸造技術者として働いていました。取得した当初は家族用のワインだけを造っていました。やがて様々な実験をこのぶどう園で行う段階を経て正式にワイナリーとなりました。彼の引退に伴い、2001年から娘のアニヤ が事業を引き継いでいます。
長年の努力と13年間にわたる試行錯誤の末、1990年にオーガニック農業に転換しました。彼のぶどう畑があるクリンゲンベルクで行われているテラス式ぶどう栽培は長い歴史を持っています。
現存する最古のぶどう畑と石垣は12世紀につくられたもので、今日では記念碑として保護されています。山肌の急斜面に石垣を積み上げて築いた段々畑は、携帯式の小さな機械しか持ち込めず、ほとんどを手作業に頼らざるをえないため、大変な重労働になっています。
そのため生産量が大変少なく、ポルトゥギーザーはたったの1300本、リースリングはさらに少なく1000本です。そのほとんどは直接ドイツ国内の消費者に販売しており、大変貴重なワインです。